こちら上信越日本鉄道広報室

maedon74の趣味の話

さらばEF60 19

大好きだった機関車がまた1輌

解体場の露と消えていってしまいました

EF60 19

言わずと知れた、高崎の国鉄電気機関車の長老でした

私がこの機関車を知ったのは30年近く前

当時お小遣いに少しだけ余裕が出てきたので

購読するようになった鉄道雑誌で情報を得ていました

動くところを拝んだ回数はそんなに多くありません

だいたいはいつも、高崎の車輌基地で寝ていました

そんなある日、ネットの趣味仲間から

「EF60 19が青くなったらしいぞ!」と情報をもらい

あわてて高崎にすっ飛んでいってみたら

確かに、庫内には塗色変更されたEF60 19が・・・

一旦その場を離れ、1時間半ほどしてから戻ってみれば

まさにおあつらえの場所に鎮座していました

その直後、標識灯は消え、パンタも下されました

本当に貴重な一瞬でした

その後、走る姿を数回撮りに出かけています

これはゆとり

ばんえつ物語は、色合いが揃っていてお似合いでした

ヘッドライトが一灯に戻されたのは、それから数年後

頻度そのものはそんなに高くはありませんでしたが

車輌基地の様子を窺いに行くと、時折留置場所が移動していました

弊模型鉄道でかれこれ10年以上在籍するこのEF60 19

カトーがラウンドハウスブランドで昔売り出したもので

細部が異なることから「EF60 19タイプ」と銘打たれていますが

それでも私には、タイプでも何でもなくEF60 19そのものです

実車が消え去っても、模型としていつまでも現役です

ところで、高崎には近年まで19のほかにいくつかEF60がいました

これは15

16はその存在がよく知られていた一輌でした

残念ながら2006年3月上旬に倉賀野で解体

この写真は、解体前日の夕方の姿です

現在、横川で保存されている501も

かつては高崎で保管されていました

手前はEF62 1、反対側はED75 39ですが

ED75 39は解体され、横川入りは叶いませんでした

ちょっとやつれた姿ですが

19亡き今、一灯ライトで車体全部が完存する唯一のEF60として

今後もその姿を伝えていってほしいものです

もちろん、先日発売の模型も弊模型鉄道で導入しています

さて、現役当時を高崎で過ごしたEF60は

他にもまだ現存するのです

86は前頭部が群馬県内某所に個人所有のものとして現存します

気になる切断面はこんな感じ

周辺には動輪、腕木式信号機、転轍てこなども置かれています

さらにもう1輌、123

足利駅前に車体全部が完存するかたちで保存されています

EF60の最終型はEF65に酷似した車体で

珍しさはちょっと薄めかもしれません

先ほど501の項で「一灯ライトで車体全部が完存する」と書いたのは

この123の存在があるからなのです

さらにもう一つ、「一灯ライト」だけであれば

大宮工場内に茶塗りとなった47の前頭部が保存されていますが

あちらは最終配置が沼津なので、割愛します

最後に、高崎留置中に見られたPトップとの並びを一枚

こんな姿も、もう見ることができないのですね・・・