雪のおもしろう降りたりし朝
「雪のおもしろう降りたりし朝」という段があります
当時と現代では「おもしろう」の意味が異なりますが
ワタクシにも雪が降ったあとを
面白く感じた時期があります
その道に詳しい人なら「おっ?」となる写真です
周囲には降り積もった雪・・・
本来のダイヤであれば、こんな写真は撮れません
関東を襲った雪で大幅に遅れ
ワタクシのカメラに収まってしまったのは
きっかり25年前の今日のことでした
まだHゴムも白いのが普通の時代です
か、架線柱のビームに白い大蛇が!
・・・と思ってしまうような積雪です
この日、学校への通学路はただひたすらに真っ白でした
学校帰りにも、面白いものが待っていました
この写真、ちょっと見には「能登」の営業運転を撮ったもので
「あぁ、北陸地方のどっかの駅でしょ?」となりそうですが
架線の碍子は直流のものですし
何よりホームの時計は16時38分です
朝の4時38分では決してないことは
線路に降り積もった雪が証明していますね
さて、種明かしをしますと
これは新町駅に停車中の回送列車なのです
ワタクシ、そりゃもうびっくりいたしました
最後尾を撮って、次は先頭部を拝みに行こうと歩き出した途端
「能登」のふりをした回送列車は発車していきました
後に残されたワタクシは仕方なく
雪の駅構内を撮って帰ったのでした